「やっぱりウチが一番ねぇ」

そりゃそうだ(笑)

母には色々と医療控除があるので、今回の入院も大金を支払わなくて済んで負担が少なかった。
それでも一応手術だから、どんなに金銭的不安が軽くても、精神的な負担はどんな人とも変わりは無い。

オマケに視力に関わる事だから、どう言ってヘラヘとしていても家に帰ってくるまでは若干ながらでも緊張が持続していたんだろうね。

帰宅してきてからまず言った一言。
眩しい!
白い!

白いマグカップの底を見て、これこんなに白かった?
グラスが輝いてる!　こんなに透明だったの?
なんてね(笑)

だから私言ってたでしょ、洗濯だってそんなに毎回漂白剤使わなくても服の襟元首周りだって黒くなってないし、洗剤勿体無いし肌にも悪いよって(笑)
返事をしたら苦笑いしてこっちを見る。

片付けをしつつ、部屋にある物を見ては一つ一つに感動する母。
良かったねぇ。
霧で霞む感じでグレーの視界だったのがクリアになって、眩しさは格別らしい。
後はこの澄み渡った視界に再度視神経が慣れて正しく反応してくれるようになるのを待つだけなんだそう。

持ち帰った洗濯物を洗濯機に入れて呆けて。
コーヒーを淹れてタバコに火をつけて(笑)
やっぱりウチが一番ねぇ。
と。
うんうん(笑)

さっそく冷蔵庫を開けて晩御飯何にしようか?
何作ろうか?
なんて私に聞く。
うきうきと家事をする様をありがたいと感じつつ。
ご飯はやっぱり一人じゃつまらん。

お帰りぃ、お母ちゃん。