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甘いお茶
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子供の頃。
たぶん二歳か三歳くらい。
当時、正月明けくらいから、節分の行事に向けて鬼あられを小袋に詰めなおして配ることができるようにする、という作業があった。
みかん、あられ、豆をそれぞれ小さな袋に入れて、節分の日にウチの屋根に上がって近所の人が集まるのでそこに向けてばら撒くという、言わば地域行事だ。

で、このあられや豆を取り寄せるとイット缶に入っていて、それらがどっさりと届けられていた。
ガキンチョなりにも手伝ったりとかしている訳だが。
この缶、ガキンチョには持ち上げられるような大きさでもなければ、むしろ、抱きついて同じくらいな大きさではないか。

私は、あの缶の中に入っている鬼あられを見ていつも思っていた。
「顔突っ込んで腹いっぱいに食いまくりたい!」

当時のその記憶が原因なのかどうかは定かではないのだけど。
私はあられが大好きなのだ。
今でも缶に入って売っているようなあられや煎餅は入手できるとあっという間に平らげてしまう。
ほんと、平らげてしまうというのが相応しいほど、食べてしまう。

今でも、一斗缶を見ると、中身が油であったとしても。
あられが入っているような気がするのだ。
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甘いお茶には毒が盛られているかも知れません。  なんてね。  女には毒がある。  お気をつけあそばせ。
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