そして友は旅立った

大学時代から細く長く続いていた友達が。
昨日ヨーロッパ圏に旅立った。

私よりも激しく人嫌いで人間不信。
自分自身にさえ猜疑心でいっぱいだった友達を変えたのは某国だった。
こう言うと申し訳ないが、極論的に彼女は自分自身の事だけしか考えないスタンスでこれまで過ごしていたのに。
ボランティア精神まで身につけて帰ってきて、そして再び旅立っていった。

いつ帰って来るか分からないし、ネット環境を整える余裕があるかも分からない。一応ＰＣは持って行くね、連絡は受けていた。
本当は８月に出発予定だったのに、急遽今月になった。
会社も数日前に退職し、一週間もない間に国内の手続きをして出かけていった。
しばらくはエアメールをせっせと書くから読んでねと。
最後の携帯メールに残っている。

どうか事故事件に遭いませんように。
今度帰ってきた時、彼女の心が豊かになっていますように。

今回の件で私は彼女の内心はどうであれ、とても幸運だと思った。
趣味に関わる事で旅立った訳だけど、今後に繋がる可能性のある出発。
彼女は私にＥＵ圏での再会なんてのも期待してるよ！
と言い残しているが。
服飾でＥＵ圏に渡って仕事に繋げるのは至難の業だ。
向こうで働けている外国人は、事前に受け入れ態勢が整ってから渡っているも同然だから…。
（一応調べてはいるところが憎いね・笑）

ともあれ、私は彼女の心の幸せが大きく膨らむ事をとても願っている。
そのまま本当に帰って来なかったら、やっぱり会いに行くことになるかな？
その時はその時。
外国旅行先が増えたくらいに思っておこう。